雑誌やグルメサイトの口コミを見るのが大好きである。値段やメニューをチェックして、近くにあると、つい食べに出かけてしまう。そこで人気メニューを注文するのだが、たしかに美味しかったり、値段的にもお得だったりする。アットホームな雰囲気、丁寧な接客などで「また来よう」などと思ってしまう。しかし。老舗だろうが、新鋭だろうが、実際はもはや味に関していえば、それほど大差はないと思う。ファミレスならば、いざ知らず、ちゃんとしたオーナーシェフがいるようなところだと、もう「味」というものに、大きな違いなどない。大体、味覚は、人によって異なる。そのため、ある人は「絶品」と評価しても、また別の人は「普通」もしくは「イマイチ」と感じることもある。たぶん、グルメサイトの評価というのは、そのレストランの雰囲気などで大きく左右されると思う。美味しい物を食べているというイメージが、実は大事なのだ。薄汚いところで、いくら三つ星の食事をしていても、美味しくはないだろう。よく三つ星ホテルが作ったビーフシチューの缶詰や総菜がデパートで売られている。だが、たとえ、それがいかに美味しくても、たぶん自宅の中で、一人でテレビでも見ながら食べていると、あまり美味しいとは思えないのではないか。たぶん「なんだ、こんなもんか」と感じるに違いない。だが、それが実際にホテルのレストランで食べたりすると、その場所の雰囲気もあり、「すごく美味しい」と感じると思う。そういった空間作りが、実は高い評価につながると私は思う。